がっつりネタバレ「オオカミさんにご注意を」



5月6日に配信された電子書籍ノベル「アクロニアメモリーズ」
今回はワーウルフ・ロアバルル・アルマのお話です

おおかみによーじん


あらすじ

今日のランチを何にするか悩むワーウルフ、そんな平穏なはずの一日は
少女の悲鳴で破られた。「誘拐犯に追われている」と助けを求める少さな女の子。
少女をかくまう彼が協力を求めたのは…近くを通りがかった、少しやんちゃそうな少女
小さなレディに振り回されて、奇妙な逃亡劇が始まった。

(公式抜粋)


このあらすじを読んだ時は「面白そうだな」と思いました
誘拐事件に大人のワーウルフとバルルがどう関わっていくのか…
色々想像しつつ、読み始めていきました


……が、本編を読み始めて3P目でもう展開が読める
前回(吸血鬼と鋼鉄の花飾り)と同じパターン(汗

しかも、今回は読んで数ページですからね…

と、ここまで書いて私の感想内容に察しがつくとも思いますが
今回は批評というより…とにかく中身が薄い
文章も、前回より目が滑って集中して読むことができませんでした
(私はラノベは好きなので、文章の形態はあまり関係ないと思います)

それでも記事に興味があれば、どうぞお付き合い下さい






<物語の概要>(既読の方は飛ばして頂いて結構です)

お昼時、ダウンタウンで昼食のメニューに迷っていたのは
礼装の紳士姿の、ワーウルフ・ロア
その時、彼の界隈で騒ぎが起こり1人の少女が駆け寄ってきます
「悪者に追われている!」と、彼に告げた少女は
不思議なペンダントを彼の右手に絡ませ、憑依のような技術でその中に姿を消します
巻き込まれてしまったワーウルフは追っ手から逃げるため
姿を本来の青年のものに変え、逃走しようとしますが
その先には見知ったアルカードがいて、あわや接触事故を起こしかけます

間一髪回避するも、その際に背後の追っ手から放たれた攻撃魔法を感じ取り
ワーウルフは危険をさらに感じて裏路地へと逃げ込みます
その先で彼は、偶然バルル・アルマと出会います
2人は互いに面識はないものの、なんでもクエストカウンターでそれとなく存在を知っていました
とっさにバルルに頼み、匿ってもらうワーウルフ
彼女の機転で、追っ手たちは明後日の方向へと去っていきました

なぜあのような連中に追われていたのか尋ねるバルルに
ワーウルフはダウンタウンで少女に助けを求められたことを話します
しかし肝心の少女はペンダントの中で沈黙したまま
2人は追っ手に見つからぬよう、ペンダントについて調べるため移動します
資材置き場で昼食を取り始める2人
すると、その匂いにつられて、今まで沈黙していたペンダントが光り少女が姿を見せます

現れた少女は、見た目にもお嬢様といった10歳位の女の子で名前をユリアといいました
乱暴に扱われたことに文句を言いますが、すぐにバルルにたしなめられます
そして誘拐だと言って追ってきた連中について尋ねると
とにかく理由も分からず追われたと繰り返しますが、バルルがカマかけをして
彼女の嘘を見抜きます

彼女はアイアンサウスにあるお嬢様学校出身で、護衛つきで街を見回っていましたが
その生活に息苦しさを感じ、護衛を誘拐犯と称してワーウルフに助けを求めたのです
しかし、その狂言誘拐により、今度はワーウルフが誘拐犯扱いされることまでには
頭が回っていませんでした
その事を指摘され、罪悪感で涙し観念しながらも1日の自由を懇願するユリア
バルルに促されワーウルフに謝罪して再度、自由を求めるユリアに
ワーウルフは承諾してやるのでした

3人は、ダウンタウンのバルルが知る隠れ家に1日身を置くことにします
ワーウルフは2人を残して混成騎士団の元にこっそり向かいました
彼自身の誘拐犯としての疑いを晴らしておくことと、混成騎士団を通じて
ユリアの両親や護衛に伝令を飛ばしてもらうためです
ユリア自身の希望にも配慮して、明日の昼過ぎには迎えに来て貰うよう頼み
彼は詰所を後にします
ワーウルフから事の次第を請け負った騎士は、アイアンサウスに伝令を飛ばします

夕食を終え3人が隠れ家で団欒をしていると、夜分だというのに訪問者がありました
それはユリアの両親が心配し、翌日まで待てず迎えに来たという護衛でした
金持ちの我侭に付き合わされ多少の辟易を感じつつもユリアを送り出す2人
しかしふと異変に気づきます
迎えと称した護衛たちは抜き身の剣を持ちさらに、その刀身を暗闇で見えぬよう
細工していました
彼らはワーウルフを攻撃し、ユリアをさらってしまいます
ワーウルフとバルルによる誘拐犯への戦いが始まります
夜目が効くワーウルフに黒塗りした武器は無意味で、剣と槍とメイスを持った男3人が
あっという間に倒されてしまいます
バルルも獲物の釘バットを顔面に投げつけ、キャンディで剣を弾いて頭突きをかまし
回し蹴りで3人の男たちを倒してしまいます
ユリアをさらった男たちからは特別な香りが発しているため、ワーウルフたちは
その臭いを追っていきます

誘拐犯のアジトにユリアをさらった男が飛び込みます
親分は大手柄だと喜びますが、男は跡をつけられていると余裕なく報告します
誘拐犯には足が速くなるよう薬物が投与されていました
そのことを知っている親分は彼の言葉を信じられませんでしたが
直後、窓ガラスが割れ、玄関が破壊されバルルとワーウルフがやってきました
男の薬物の香りを辿って来たのです
男も親分も勝ち目がないことを悟り、降伏するのでした

誘拐犯の屋敷を捜索すると、驚くべきことに何人かの少女たちが
ユリアと同じように誘拐され、閉じ込められていました
ワーウルフが連れてきた混成騎士団たちが彼女たちを保護し
親分や襲ってきた手下の男たちは
ワーウルフが混成騎士団を呼ぶ道すがらに出会った、玉藻が尋問することになりました

そして、今回の誘拐事件のきっかけを作ったユリア
彼女の両親がやってきていました
両親に会えて喜びの声をあげるユリアを、冷静に、厳しく叱り付ける父親
動揺する彼女を抱きしめ、無事でよかったと言う母親
ユリアの父親はワーウルフたちにもきちんと礼を言うのでした

ようやく事件が終わったものの、調書を取るため騎士団に呼ばれる2人
ワーウルフはそれを1人で請け負い、バルルは女の子だからと
馬車に乗って先に帰るよう促します
1日の間にお互いに協力し、共闘し絆を深めたワーウルフの言葉に
兄のような思慕を感じたバルルは「兄ちゃんの言いつけですからね」と
素直に従うのでした





以上が、お話の概要でした

………正直、今回のお話でユリアの存在意義
「トラブルを起こし、攫われてワーウルフとバルルを動かす」だけ
今ひとつ強い印象も価値もなかったと思います

後述しますが、いくらワーウルフが善人で頼みを断れない性格でも
彼女自身に強い個性、そうしてあげたいという理由付けもないため
物語の歯車の一部にしか見えない印象です


<「オオカミさんにご注意を」感想>

まずタイトル

具体的に何が 「オオカミさんにご注意を」 だったのでしょう?
ワーウルフは強く、臭いを追ったり身体能力で活躍していましたが
それはバルルも同じ位です
ご注意すべきなのは、悪者くらい

当初、このタイトルと、あらすじを読んだ時は
トラブルに巻き込まれ、振り回される情けないワーウルフ
でもいざという時はとてつもない男だ!ということかと思ったのですが
そういった意味合いもありませんでした


続いて狂言誘拐

読者の年齢層や対象がどうなっているか分かりませんが
本編が始まって3Pで「黒服の男たちに追われた少女」
「悪者に追われているから助けて!」

このシチュエーションだけで 「あぁ追ってるのは実は護衛だな」 とすぐ分かりました
この辺りは、個人の経験や感性もあるかもしれませんが、ここで読めてしまうのは
正直ガッカリしました(あくまで私は、ですが)


機転を働かせるバルルの活躍は良かったです

我侭なユリアをたしなめ、嘘を見抜き、謝らせる面倒見の良さ
今回のお話はワーウルフは十分活躍しますが、バルルも負けずに
ワーウルフではできない子供への対応や洞察力、そして少女ながら
意外なパワーをふるって敵を倒します
彼女のファンなら(多少の言葉遣いのおかしさを除けば)
読んでいて面白いのではないかと思います

意外な事実。スリ詐欺暴行が
毎日数百件と報告されるアクロポリス


これは創作上のものと捉えればいいのか判断しかねますが…
長く、ハートフルなECOをゲームとして遊んでる人間からすると
ギョッとする話題でした
というか、こんな話題より他に誘拐された女の子達がいたのですから
「最近少女が行方不明になっている」 という話を出したほうが良かったのでは。
アクロポリスの設定、規模としてそういうことが起こってるというのは
納得しようと思えばできるのですが

薬物使用も……どうなんでしょう
小説の世界では有りかもしれませんが、これがゲーム内にでてきたら
世界観を壊してしまうんじゃないかなぁと感じました


物語を動かすユリアの存在意義の薄さ

これが今回のお話で一番気になったところでした
オリジナルキャラといえど何か行動を起こす上での
強い動機・理由付けになってくれないと物語が軽くなってしまいます

ユリアは、常々、護衛のせいで友達がおらず孤独を感じているとか
忙しい両親の関心を引きたくて狂言誘拐を起こしたなど
少しでも読者の心の琴線に触れる、理由が欲しかったです


正直、ワーウルフを誘拐犯にしてしまったと理解した後に

「1日だけ自由になりたいから見逃して!」 
(恐らく2人に匿われること込みで)

という言い分は 「いやいやいや…」 と思いました……
自分のせいで悪者にされてしまった人に、代価も代償もなくそんなことを言うなんて…
10歳くらいの我侭お嬢様でも、もう少し頭は働くと思うのですが。

そうでないなら、もっと幼稚で「目を離すと本当にヤバイ」というようなキャラにするとか…


ワーウルフやバルルの活躍ぶりは楽しく書かれています
そのため、むしろ「ユリアって必要だった?」と思わずにはいられません
状況を変えてもいくらでもこの2人が活躍する話は作れたと感じました

まぁ、終盤の引きに玉藻が誘拐犯組織の尋問を行っているので
次回のお話で 「誘拐劇」 が意味を持ってくる可能性もありますが…

ちなみに私の好きなシーンは、ワーウルフとバルルの食事シーン
誘拐犯一味と戦うシーン、ラストの兄妹のような思慕を感じるバルルのシーンです

今回も長くなりましたが、以上「オオカミさんにご注意を」の感想でした

コメント一覧

#1497 No title
ユリアが名乗る前まで、
まさかこの子、フミちゃんか?!と思ったけど、残念違いました♪
バルルちゃん特製シチューを瞬間丸呑みして
空腹怒り心頭のワーウルフとマジバトル!
必死で二人を止めようとするバルルに、
母ちゃんと妹たちも乱入助太刀!
資材置き場は闘技場と化した……。
って妄想をしました♪
#1498 Re: No title
>鴨太郎さんへ

そうなんですよそれですよ!
お腹が減ってでてきたユリアがワーウルフの食事を掻っ攫う位の
インパクトやドタバタを起こしてくれたら良かったんですよ!
それでガツーンとワーウルフやバルルに怒られて猛省するとかね

お腹が減ってでてきて、さっさとたしなめられて泣いて
じゃあ1日自由に遊びましょ♪ って、いやいやいや……
本当、この子は何の為にいたのやら……というのが最後までの感想です

#1499 No title
>>薬物使用
ゲーム内の仕様では一応アサシンになった子は防御バフ、攻撃バフやディレイカットの為にギルドマスターが販売していた専用の服薬を飲んでいますが...足が速くなる食品、飲み物、薬物は見当がつかないですね...
#1500 Re: No title
>アサシンについて教えて下さった方へ

コメントありがとうございます
ご指摘下さったようにECOのゲームで使用されてる
「薬品物」ではないか、と考えはしたのですが
ノベルの中で「ドーピング薬」とハッキリ書かれているので
違法性のあるものだと思います

闇取引クエストとは何か違う、何と言うか嫌悪感の強いものを
ECOの媒体で出されてしまったのは複雑でした

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