がっつりネタバレ「吸血鬼と鋼鉄の花飾り」



この記事はアクロニアメモリーズ「吸血鬼と鋼鉄の花飾り」のネタバレ記事です
未読の方は自己判断でお読みください


5月13日配信のアクロニアメモリーズ!
要はロアと御魂のショートストーリーです

第1話はアルカード・ロアと御魂・アリアが主役の「吸血鬼と鋼鉄の花飾り」

公式サイトで公開かと思ったら「BooK☆Waker」もしくは「楽天kobo」というサイトから
専用のアプリをインストールしないと読めないという、ちょっと面倒な仕様

スマフォ、タブレット、PCに対応してますが私はPCで見れずタブレットで読みました
ここで敷居を作ってどうする…という一抹の不安を持ちつつ読書開始


鋼鉄の花1

感想を書く前に今回著者となってる「くしまちみなと」さんですが
過去にECOとコラボしたPS VITA「MIND≒0 (マインドゼロ)」
ゲームシナリオを書かれています

(右にいるのはコラボで貰えたパートナー 小鳥遊彗のMIND です)

それでは感想を書いていきますが、タイトルどおりガッツリネタバレしていきます
まだ読んでない人はお気をつけ下さい





<物語の概要> (既読の方は読み飛ばして貰っても結構です)

本の挿絵もそうですがゲーム内画像を使って登場人物の紹介と
ゲーム世界の説明が軽く書かれています

ゲーム世界であるアクロニア世界の説明を導入に入れて始まります
3種族の説明(何故かDEMは紹介されず)  世界感などに軽く触れたあと
映画館からでてきたアルカードの視点から本編開始

アルカード(北国の吸血姫サイズ)が満足して映画館をでてきます
そこにワーウルフとぶつりかりかけますが、なんとか回避
ワーウルフは何かに追われていたようで謝罪をするも立ち去ってしまいます
不審に思ったアルカードが周囲を見回すと、道行く人に奇妙なオブジェを見せて回る
御魂・アリアを発見。アリアもアルカードを発見し、奇妙なオブジェについて
2人は話をすることになります

一見するとグニャグニャで刃物のようなものがついた鉄細工のそのオブジェは
アリア曰く、自作の花で贈り物であり、道行く人にそれが贈り物に相応しいか
聞いて回っていたと言います
しかし見た目も花とは言い難く、さらにアリアの趣味で硝煙の香りがついたそれは
アルカードから見て「花の贈り物」として喜ばれるか疑問でした
ですがそれ以上に、アリアが本気で贈り物として相応しいか悩んでいるのを見て
彼女の手助けの為、アリアの工房に足を運ぶことにしました

アリアの工房には武器などもあり、それらは意匠も見た目も良いものでした
しかし肝心の「花」作品は、相変わらずグニャグニャだったり刃がついており
一般的な「美しい・可愛い・可憐」な花のイメージとはかけ離れています
アルカードが植物や花のイメージをアリアに尋ねると「強い花や植物が好き」と答えます
例としてあがったのがキングローパーであり、物理的に強いという意味のようでした
そこでアルカードは「贈られて嬉しい花」と「一般的な花のイメージ」をアリアに教えるべく
街中に連れ出し、先ほどと同じように質問をさせることにしました

街のカップル何組かに「贈られて嬉しい花」「一般的な花のイメージ」を聞いた結果
アリアは自分が想像していた花が一般の認識とかけ離れていたのを知り
驚くほどに落胆します。その様子を見てアルカードは得手不得手もあると考え
アリアの工房で見た、良く出来た武器を贈ることを提案します
しかし、アリアはそれを強く拒みます。頑なに拒むその姿にアルカードが苛立ちかけた時
アリアは自分の心情を吐露します

花を贈るということは一般的なことである。それは自分が今までしなかったこと
かつてアリアは自分を「兵器」以上に思っていなかった
その生き方を諭して、人として生きる様に言ってくれた恩人にだけは「武器」は贈れない
その人の言葉を忘れ「兵器」の自分に囚われていると心配させるかもしれないから

アリアが涙を流しながら、どうしても花を贈りたいのには、そんな理由がありました

ようやくアリアの意図が理解できたアルカードは、ある提案をします

場面が変わり、アルカードの家でお茶をしながら今回の話を聞いていた清姫が
その後、アリアとアルカードがどうなったか教えるようせがみます
アルカードが提案したこととはアリアを花屋で働かせ、花を買う人の気持ち
相手が欲しい花を選ぶスキルやセンスを身につけさせるものでした
アルカードもそれに付き合い彼女は少し日焼けをしてしまいましたが
それほど熱心に2人は取り組んだようでした

清姫とアルカードが話をしていると玄関のインターホンが鳴ります
アルカードが扉を開けるとそこにはプレゼントボックスが1つ置かれていました
「大切なお友達、アルカード様へ」とカードがついたその箱の中には
アルカードが花屋で好んで見ていた花をモチーフにしたブローチが入っていました
贈り主は、もちろんアリアです
その出来栄えはまだ未熟ながら、花として、贈り物としてよく出来ていると
アルカードは思いました
離れた所で彼女の様子を伺っていたアリアを呼び寄せ、ブローチの出来栄えを褒めた彼女は
友人としてアリアを家に招き入れ、清姫と共にお茶会を楽しむのでした





以上がお話の概要です。少しずつアリアの心情が明らかになっていく段階や
その過程でアルカードと交わされるコミカルなやり取り、アルカードの面倒見の良さ等
キャラクターの根幹をしっかり押さえた上で楽しい物語となっていました

そして、次は個人の感想です
ここまで読んで下さった場合、さらに長くなる可能性がありますが
よければお付き合いください。なお、作品を既読なのを前提で書いていきます

※作品への不満点を結構上げていますが、ご了承ください


<「吸血鬼と鋼鉄の花飾り」の感想>

まず、気になった点から言うと「設定の齟齬」

地の文でアルカードを 「グレイ(灰色)基調のドレス」 「長い黒髪」 と紹介しています

鋼鉄の花

上記画像の通り「北国の吸血姫アルカード」は服も髪の色も違います
物語の中で違う衣装を着ていた、髪の色は黒と表現した、でも一応通りますが…
(それでも彼女の髪の色は吸血鬼を示すワインレッド色だと思うのですが)

次に、アルカードが小さいサイズで活動している理由ですが
「様々な事件を解決する中で力の大半を使ってしまい、体の大きさが半分になった」と説明

「イリスと記憶の書架」及び「空飛ぶ工房とフシギな武器」をプレイ済みですが
そんなエピソードはありません

鋼鉄の花3

「空飛ぶ工房とフシギな武器」開始時にアルカードに話しかけるとこの様に説明します

ゲーム内でも、何でもクエストカウンター付近なら大きいままでいられるという事を言ってます
「力」を使う「様々な事件」のエピソードは、私が知る限り思い当たりません

さすがにこんな事を想像だけで書くとは思えませんが、上記理由によりこの作品では
アルカードも清姫も小さいサイズで終始登場し、大きい姿での活躍はありません
それは少し残念なことでした


続いてアルカードが、ナゾの突風で転んだ表紙に下着が丸見えになり
オトモコウモリとやり取りするシーン


これは率直に言って、露骨すぎるなと思いました
誤解のないよう言うと彼女のコウモリが下着を覗くのは鉄板ネタなので
その事に目くじらは立てないですし、むしろアルカードらしいハプニングだと思います

要は表現の問題で
スカートがまくれあがり下着が丸見えのまましばらくうつ伏せになっていた
というのが露骨すぎるということ

これは個人の感性・嗜好もありますのであくまで自分には露骨な表現すぎた、とだけ


良い点もあげていきます

アルカードとアリアはほぼゲーム内イメージ通りに書かれていると思います
面倒見がよく、おせっかい焼きなアルカードと
兵器としてのモノの考え方を多少引きずりながらも人として生きるアリア
特にアリアの存在や考え方は、物語の根幹に関わる部分だったので
彼女が兵器であったこと、それが今は人間として生きていること
その為に贈り物をしたい…と展開していくのは良かったです

またアルカードも、最初は知り合いという認識から手助けをしますが
お互いを知り合い友人になれればもっと良い、と提案する姿がハートフルです
「盟約」を重んじていた彼女が、緩やかな繋がりをさらに広げていくと考えると
さらにアルカードが好きになります

また、このアルカードは心理描写もされるのでほぼ主役の扱いです
心理描写は多少、先読みのきらいはありますが丁寧でよいです


さて、良い点を上げた所でまた気になった点

アリアが本物の「花」を知らないだろうと、すぐに見当がついたこと

これは奇妙なオブジェを花だと言った時点でもう察しがつきました
なので、それをどの場面で明かすのか読みながら待っていましたし
もしくはまったく違う展開を持ってくるかと思ったのですが
普通にラストの落としどころになっていました
もう少し、奇をてらった展開を期待していたのですが…
 

そして細かい点ですがキャラの口調のおかしさ

アリア「考えていました。だが、その人は」
(アリアは基本敬語で喋るのに、不自然な「だが」)

アルカード「お、落ち着いて下さい。泣く必要はないと思いますわ」
       「それはですね・・・」

(お嬢様口調のアルカードが突然敬語を使う)

「そこでとんでもなく驚いたのは」
(お嬢様口調で強調するなら「そこで驚くべきことだったのは」等)

「ありがとうございますわ」
(「ありがとう」で十分。もしくは「感謝致しますわ」)

「お茶になさいませんか?」
(家の主人であるアルカードが伺い立てる言い方はおかしい
親しみも込めて「お茶になさらない?」と誘う方が自然)


そして口調だけでなくキャラの設定崩壊まで起きてしまったのが清姫

アルカードをアルカと呼ぶのは合っていましたが
「ありがとう、アルカぁ…」といったロアイベラストのシーンと打って変わり
敬語でアルカードに話しかけています

この2人が親友で非常に仲がいいというのはロア~御魂をやっていれば分かるのと
プレイヤーの界隈でも人気があるコンビなので、普通こんな間違いは
おきないと思うのですが…
(実装から時間も経ってそのことを忘れてしまっているのかもしれませんが)

むしろアリアの
「私を使って下さい 使わないんですか?使って下さいよ、使えよ」
という有名なネタ台詞が何度も登場している始末でした

こういうネタはECOに限らず公式が取り入れるとあまり面白くない
むしろ今回の「強い植物が好き」というような新しいネタを落としてくれた方が
面白いと常々思っています


で、今回の作品の感想をまとめると
「2次創作としては有り」
という印象でした

今回の主題であった「鋼鉄の花」はきれいにまとまっていましたし
破壊しかできなかったアリアが、花を贈りたいという強固な意志をあらわにする所は
ECOらしい熱い場面でしたし、最後にうまく昇華したと思います

設定・キャラの性格の齟齬については今後、改善されたり
あるいは意味のある設定かもしれませんし…

息抜きに読む分には十分よいかと思います

以上、非常に長くなりましたが「吸血鬼と鋼鉄の花飾り」の感想でした

コメント一覧

#1478 No title
小説考察お疲れさまヾ(''*)。
最初はキャラ設定や仕様等はあまり考えず小説読んだものの・・・
エルさんの記事でさらに理解を深めることができました、概要すごくよいです!

おそらくといか期間的にもECOドリーム底上げ対策と見られても
仕方ないけれど、書籍無料で本出来なら責める方もそこまでいないカナ;
(個人的に専用アプリ面倒&SSはもうちょいアピール欲しかったけどね)

今後大小なり改善・良い方向に進んでいくことを祈りつつ、
守護魔やアルマ達のサイドストーリーも用意される機会が未来に訪れれば
と、思わずにはいられません♪
#1479 Re: No title
>ロキさんへ

ありがとうございます
概要はまとめる練習になったな~と思ったり…

ただ人によってはラノベ慣れしておらず、読みずらかったとの意見もありましたね
今のところは無料ですしノベライズ化による齟齬は私も許容範囲だと思います

今後の作品も同じように書くかは分かりませんが記事に目を通して下さり
ありがとうございました♪

#1480 No title
はじめPCアプリの動作不安定から
本編読めずにいたのですが、
ようやく読めました。
キャラがこれまでより数段好きになれる展開、
今後も楽しみです。
(でもお財布の口はゆるめない♪)
#1481 Re: No title
>鴨太郎さんへ

最初の読むところで戸惑っちゃうのは勿体無いですが
お話はアルカード、アリアがさらに好きになるもんどえしたねー
アリアが泣きながら「武器だけはダメなのです!」って言うとこ好きです♪

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