カゲワヅライ③~終~ (ECO妄想部屋)



<影病いとは>

もう1人の自分や、よく似た人間に出会ってしまうこと
自分に出会った人間は近いうちに命を落とす

この忌まわしい事象は「病」の名のとおり、感染するものらしく
親子3代がこの病で途絶えた家も存在する



カゲワヅライ②



私だけ外にでれなかった1

――迎えに来てくれたのでしょう、おねえさま

――アヤコは…………ずっとずっと待っていました……


イリューン顔アイコン・マフラー怒り

イリューン:この屋敷に入って、ずっと牢越に座っていた少女が
       初めてゆっくりと立ち上がった

       着物を纏っただけで、太ももから足先まで素足。長い黒い髪
       だけどそれ以上に、私をぞっとさせたのは………あぁ!
       何故今まで気づかなかったんだ?


私だけ外にでれなかった2

―― 一緒にここからでましょう。ねぇ、おねえさま?


イリューン顔アイコン・マフラー怒り

イリューン:彼女の顔は………私の顔とよく似ているじゃないか!
       瓜2つと言っていいほどに!!
       本当になぜ、どうして、今まで気づかなかったんだ!?

       私は……混乱しながらも説明することにした



私だけ外にでれなかった3

イリューン:『違うよ……。私は君のお姉さんじゃない』



――おねえさま、あの日も雷が鳴っていましたね
   アヤコは1人でこわかった。早く帰ってきて欲しかった



イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『あの日……?』



――お外はこわい。でもおねえさまと一緒なら大丈夫
   だから、早く帰ってきてほしかった。雷がずっとずっと鳴っていた
   雨の音が五月蝿かった。耳を塞いでも聞こえてた
   でも私はどこにも逃げられない

   こわかった……こわかった………



イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『…………』


――あの日。大きな音がして、急に部屋が明るくなりました
   明るいのは苦手……そして、熱かった……

   遠くでおねえさまや人の声が聞こえました

   部屋がどんどん真っ赤に……蝋燭の炎は消えているのに
   どんどん明るく真っ赤になっていって………それでも、アヤコは、おねえさまを……




私だけ外にでれなかった4

イリューン:『……私はお姉さんじゃない。そして、たぶん君はもうこの世に居ない人だ
        私が連れて行くことはできない』




――意地悪を言わないで下さい
   おねえさまはアヤコに優しかったでしょう?いつも傍にいてくれました
   やっと帰ってきてくれた……アヤコは本当に寂しかったんです

   さぁ、おねえさま、今度こそ一緒に………   



イリューン顔アイコン・マフラー怒り

イリューン:『違う違う違う!私はイリューンだ!君の家族じゃない!
        いっしょに、連れて行けないんだ……!』







3349714①

イリューン:私は屋敷を飛び出した
       この世の者ではない存在に対する「決まり」を知ってたから

       それは、生半可な気持ちで慰めてはいけないということ
       さもなくば逆に呪われる事になる
       嵐も関係なく必死に外へ逃げ出したよ。けれど………


3349714②

イリューン:急にひどい寒気に襲われて、私は倒れこんでしまった
       体が全く動かなかった。全身が冷たくなっていくのが分かって………
       そばで師匠が何か話しかけていたけど、やがてそれも聞こえなくなって……
       ここで終わりかと………





3349714③

イリューン:――気がつくと、空は晴れ渡って、もう夕方になっていた

       私にも、師匠にも怪我はなかったし……まるで嵐も屋敷の出来事も
       嘘だったかのように静かな夕焼けだった

       でも到底夢とは思えなくてね。後で、師匠に聞いてみたんだ
       あの日、なにがあったのかを





3349714④

イリューン:あの日、私と師匠は確かに嵐に見舞われてどこかの古い屋敷には入ったらしい
       私が見た、木格子の牢屋もあったそうだ
          
       でも、そこには誰も居なくて、私たちだけで雨宿りをしてたんだって
       ただその時…私は誰も居ない場所に向かってぶつぶつと1人事を言ってたそうだ

       では、私が見たものは……?私は、一体誰と話をしてたんだろう?

       あの場所には2度と戻りたくないし、もはや確かめる術はないけれど……




3349714⑤

イリューン:――というのが、今回の冒険の話さ
       どうだい?新作の役に立ちそうかい、紙芝居屋?

紙芝居屋:うーん……、ホラーものですかぁ。ジャンルとして悪くはないと思いますけど
       小さい子が泣いてしまわないか心配ですねぇ

       それに、ちょっと展開がありきたりじゃありません?
       「もう1人の自分に会う」なんて、それこそ一昨年、私自ら経験しましたし
       お話の落ちも弱いような……


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:この世の怪奇現象にちゃんとした落ちなんて、そうそうないよ
 
       そこを作家の腕で落としどころのある物語に変えるのが、プロだろう?
       ファイトファイト!

紙芝居屋:そうかもしれませんけど~……
       
       それにしても、そのアヤコという子は、何者だったんでしょうね?       




3349714⑥













AYAKOクレジット1

AYAKOクレジット2

モウ、サミシクナイヨ

――モウ、サミシクナイヨ
   

コメント一覧

#920 No title
最後の画像にゾッとしたんですけど!?怖いんですけど!?

これアヤコちゃんに救いがないように感じたのですが・・・
終わり方、「しばらくホラーはやめておきます」発言からまるで続編があるかのような・・・

最後に、、、感染っちゃったらどうするんですかー!
#921 No title
ぎやあああああ、
憑いてきてる、家まで憑いてきてるっ!
暖炉の裏に・・・。
でも、
アクロの街で、みんなが気軽に
「憑依」なんかしあってるの見たら、
アヤコさん自信なくしちゃうかも♪
#922 Re: No title
>Irisさんへ

怖いの、本当に苦手だったらすみません;

「ECOでホラーをどこまで表現できるか」
「自分がホラーというジャンルをやってみたい!」
「できるだけ短編で」
という目標の元、3記事でまとめてみたのが今回の話でした

エンドクレジット風画像で「IEがエラーを起こした(本当ですが;)」は
身近に起こりそうな要素を入れると、人は怖いと感じるという
「ホラー話の作り方」を参考にしました

ので、たぶん大丈夫です(ぉ

アヤコ周りの設定、公開しようかなと思いました
感想ありがとうございます!
#923 Re: No title
>鴨太郎さんへ

瞳の画像ってなんであんなに怖いんでしょうね…
憑依をみたら…呪われた装備みたいに外れなくなります
ログアウトしても外れません

…想像したら怖いですね;

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