カゲワヅライ② (ECO妄想部屋)



前回→「カゲワヅライ①」


イリューン:雷の轟音(ごうおん)

       屋根を叩く雨粒の音、唸る風の音
       外はまだ荒れているようで、私は屋敷にとどまるしかなかったんだ

       屋敷には長い黒髪の少女がいた

       彼女は、不思議なことに、檻の中にいた……


私に会いに来てくれたのは,兄様と姉様だけでした1

――お話しを


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『え……?なに……?』


――お話を、しませんか?
   生憎、私はこの通り牢の中です
   あなたにしてあげられるのは、お話だけなんです


――それに、私も、お話をしたいです


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『そう、だね……。でも何の話をしようか………
        そうだ、君の家族はどんな人?じきに、帰って、くるんだよね?』


――…………………。

   はい。帰ってきます


――私には、おねえさまと、おにいさまがいるんです
   この家で、私に会いに来てくれるのはその2人だけでした


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『………そうなんだ』


――おねえさまは、私とよく似ています
   髪が長くて、顔立ちも

――小さい頃から、私の世話をしてくれたのは、おねえさまでした
   ご飯を食べさてくれて、一緒に眠ってくれて、一緒に遊んでくれました


私に会いに来てくれたのは,兄様と姉様だけでした3


――でも似ていないところもあります
   私の髪は黒いけど、おねえさまもおにいさまも、金髪でした


――あなたのような、金髪でした


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『……ご両親はいないの?』


――両親………
   お母様は死んだ、と。お父様は……わかりません
   会ったことがあるかも、わかりません………



イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『そうか………』


――でも


――おにいさまは、こっそり教えてくれたんです
   本当は、おかあさまは生きているって
   必ず、アヤコに会いに来るって


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『…………』


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:私は思い切って、彼女が檻の中にいる理由を尋ねてみたよ
       何か息苦しく…話題を変えようと思ったのだが、思いつかなかったから



――私がここにいる理由、ですか?
   ……つとめなんです


イリューン顔アイコン・マフラー怒り

イリューン:『……檻の中にいることが?』


――家の者が縁談を結んだら
   アヤコは1度だけ外にだしてもらえるんです


――そして、とても大事なおつとめをしなくてはならないそうです
   その日のために、ここにいないといけない


――でも、もうすぐなんです
   1月におねえさまに縁談が決まったのです、だから………

   もうすぐ、おねえさまと一緒に私は外にでられる


イリューン顔アイコン・マフラー普通

イリューン:『そうか。おねえさん、早く帰ってくるといいね』


――もう、帰ってきていますよ
   ……あなたが





    
――だって

   私とこんなにそっくりなんですもの

そしてあの日も雷が落ちたのです1


カゲワヅライ③へ続く

コメント一覧

#918 No title
イリューン大ピンチ!
どうなってしまうのか・・・檻の少女の正体は・・・
つづき、楽しみにしてますっ。
#919 Re: No title
>鴨太郎さんへ

ありがとうございますー
続き頑張ります

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