メフィストフェレス(ECO妄想部屋)



メフィストフェレス1

今月のECO季節イベント「イリスと記憶の書架~契約の悪魔~」に登場する悪魔

名前を「メフィストフェレス・ロア」といいます

その尊大で狡猾な性格で物語を最初から最後まで盛り上げてくれた彼女ですが
元ネタとなった「メフィストフェレス」とは実際はどういう存在なのか

今回は「現実世界の伝承にあるメフィストフェレス」を元に解説していきたいと思います



夢月:なんか勝手に参加させられてるわ・・・

幻月:妹のものは姉のもの。妹の身柄も、姉のものよ
   それじゃあ、今回の解説を3つにざっくり分けたからこの通りに進行するわね



メフィスト2

夢月:なんか週刊誌の見出しみたい・・・

幻月:読者をキャッチするためには、過激な表題のほうが掴みがいいのよ

夢月:というか①のパクリ疑惑って何?メフィストフェレスは何かのパクリなの?

幻月:それはもう。世界で一番有名な悪魔の名前からパクっているのよ

   メフィストフェレスの名前の由来はギリシア語
   「me tophos philes(光を愛さない者・避ける者)」という説が一般的 
   
   けど、これはキリスト教における悪魔の王「ルシファー」すなわち
   「Lucifer(光をもたらす者)」からのパロディなの

   だから、作品によってはルシファーと血縁関係だったり、側近だったりする事もあるんだけど
   そもそもは名前の由来がルシファーから来ているんだから当然といえば当然よね

夢月:どうして、名前がルシファーからパクられたのかしら?

幻月:それが①の2段目『「ファウスト」ありきの悪魔』に繋がるわ

   そもそも。メフィストフェレスという悪魔は「正当派悪魔」ではないの
   後述する「実在の人物・ファウスト博士」の伝説で「ファウスト博士が呼び出した悪魔」
   というのがメフィストフェレス

   この「ファウスト伝説」の発祥は今から約400年前。16世紀頃ね

   神や悪魔の物語が書かれた聖書は2世紀から存在している訳で、その差は14世紀にも渡る
   さらにメフィストフェレスが、悪魔として確固とした知名度を築いたのは19世紀
   今から約200年前のことなのよ

   故に古来から存在する悪魔ではなく「ファウスト博士が呼び出した悪魔」として伝説になる際
   悪魔の王から名前を借りて「メフィストフェレス」となったと思われるわ

   メフィストフェレスは人々の恐怖から生まれた正真正銘の悪魔であり、広く認知されているけど
   その誕生は歴史的に浅く、かつ「ファウスト伝説」に由来した限定的な存在でもあるのね


夢月:へー・・・。ECOだとファウストはメフィストの乗り物になってるけどね


メフィスト3
↑下の生き物が「悪魔機甲ファウスト」


幻月:居るだけマシだと思うわよ。メフィストの知名度が高すぎてファウストの名がでてこない作品
   だって沢山あるわ。カインってキャラいたら、アベルって絶対いるよね?
   ってレベルで切り離せない存在なんだけど。本来は 


夢月:次は「実在したファウスト博士」
   現実と物語というのは「ファウスト伝説」のこと?

幻月:そう。まずは実在のファウスト博士の話からね
   長いからざっくりホットケーキの粉を混ぜるみたいに話すわよ  

夢月:それはざっくりしてるけど・・・・

幻月:実在のファウスト博士は1480年にドイツで生まれて、大学で教鞭を取っていたの
   学生と飲みにいくおおらかな性格だったけど、当時のキリスト教圏では
   そういうフリーダムさはタブーで「博士は悪魔と契約してる」なんて噂がたち
   大学を追放されたわ

   各地を転々としているところを、とある男爵に「物質を金に変えて欲しい」と
   依頼されたの。たまにファウスト博士が錬金術師と紹介されるのはこのエピソードのせい

夢月:錬金術師というと、パラケルスス・ロアもそうだけど

幻月:実はファウスト伝説にはパラケルススの名前がちらっとでてくるんだけど・・・
   今は関係ないわね

   物質を金に変える研究をしていた博士は、1538年、実験中の爆発に巻き込まれ

   手足頭が吹き飛び、目玉と数本の歯しか残らないという凄惨な死に方をしたの

   この、あまりにも人間的ではない死に様により
  「ファウスト博士は何か恐ろしいもの、すなわち悪魔と契約していた」
   という噂が真実味を帯び、人々の間に広まった。ここまでが現実の話

   そしてこの噂から「ファウスト伝説」なる民間伝承が作られていくわけね

   
夢月:物語としてのファウスト博士ね

幻月:おおむねの伝承では、ファウスト博士がメフィストフェレスを呼び出す→快楽を尽くす
   →魂を奪われる(八つ裂きにされる)と現実の事故をなぞる結末なんだけど

   メフィストフェレスの名を一躍有名にした18世紀のゲーテ作「ファウスト」だと
   ラストで魂が神に助けられ昇天する

   ファウスト博士の性格も、ゲーテ版準拠だと世界の理を知れない自分に絶望する
   という苦悩を持ったキャラに変わっているの。そこで悪魔と契約して世界を見せてもらう
   っていうのが「ファウスト」の始まり

   で、この「ファウスト」は主人公こそ人間代表ファウスト博士だけど
   物語の進行は、ときにメフィストフェレスの狂言回しで進むのよ
   そのトリックスター的キャラが魅力となって、メフィストフェレスはあっというまに
   知名度を広めていったのね   


   ゲーテが発表する前の、民間伝承のメフィストフェレスは


   「冷淡で意地悪、涙を嘲笑う、人の苦痛を見て喜ぶ
    からかいによって美徳を非難、才能ある人に侮辱を浴びせる」


   とまぁ、いかにも悪魔らしい悪魔として書かれているのよ
   ECOのメフィストフェレスは・・・まぁどっこいな気もするけど一応、ゲーテ版の
   
   「悪を行うが絶対的な悪ではない、悪を持って善を成す」を基本としてると思うわ
   ・・・たぶんね


夢月:ふぁ・・・

幻月:ちょっと、寝ないでよ。これでもかなり省略してるのよ
   次でラストなんだからちゃんと聞いて

夢月:んー、でもここまでの話だと「メフィストフェレスは物語から悪魔になった」ってことよね?
   他には何があるの?

幻月:十分にあるのよ。メフィストフェレスという、ボールペン的な厨2ネームに釣られがちな
   お友達が多いけど、メフィストフェレスって実際どんな悪魔なの?っていう疑問が

   というわけで③の「実は下っ端?メフィストフェレスの知名度と能力、及びキャラクター」

   後世の作品ではメフィストフェレスは「地獄の7大王子」「堕天した大天使」
   「天文術、占星術に長け、炎と幻を操る」なんてプロフィールがあるんだけど
   これはぶっちゃけ・・・・

夢月:ぶちゃけ?

幻月:後付けよ

夢月:ええ!?

幻月:ルシファーからパクッた悪魔だから、元大天使というのはありかもしれないけど
   伝承に伝わるメフィストフェレスの「初期」のイメージは小物で小悪党という認識
   ベルゼバブの部下とも言われているわ

   ファウスト伝説のひとつには、実は博士は最初ベルゼバブを呼び出したけど、大物過ぎて
   メフィストを使ってくれとチェンジされたという話もあるの
   
   今、青のなんちゃらみたいに伊達男風の風貌や狂言回しの得意なメフィストフェレス像が
   作られたのは、全てゲーテ以降からね   

   悪魔としての恐怖は勿論あるけれど、古くから存在する悪魔ではないからか
   時代と共に、道化じみた魅力のあるキャラクター、ヴィランのような認識に
   変わっているというのもあるかもね

   (ヴィラン…物語に登場する悪役。怪獣や怪人など)

   だからメフィストフェレスは創作世界では人気なのかもしれないわ


メフィスト4


幻月:という訳で、ECOの世界ではふっくらヴィクトリア朝パジャマのメフィストフェレスだけど
   その成り立ちは調べてみると、結構奥深いのよ

夢月:そういえば、さっき「ファウスト伝説」にはパラケルススがちらっとでてくるって
   言ってたけど、あれは?

幻月:あぁ、ゲーテの「ファウスト」でファウストの助手が歴史上初めて
   ホムンクルスを完成させるってエピソードがあるのよ
   もしパラケルススとメフィストが話す機会があれば、そこに触れたりしないかしらね?


メフィスト5

幻月:あ!そうそう、ウルトラマンに登場する「メフィラス星人」の名前の由来は
   メフィストフェレスなのよ。知ってた?

   それからー♪

夢月:・・・・・まだ続くの?

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する